そうした、レガシーとも呼べるウェブアプリケーションをIE7やIE8に対応するよう移植できればいいが、そこにはコストがかかると同時に手間もかかることになる。IE6で作られたウェブアプリケーションをおいそれとアップグレードできない状況だ。
Windows 7を提供するマイクロソフトもそうした状況があることを理解しているからこそ、解決策として「Windows XPモード」を搭載している。XPモードは、「Virtual PC」技術をベースにした仮想OSであり、Windows 7でXPアプリケーションを実行するための仕組みだ。
しかし、XPモードでIE6を使う場合には、XP仮想マシン全体をメモリにロードする必要がある。これは起動に時間がかかり、必要なシステムリソースが大きくなり、現実的な解決としては受け入れにくいものだと見られている。
?氏は、こうした現状への解決策としてWorkspace StreamingやWorkspace Virtualizationを挙げる。これらを活用すれば、Windows 7上でIE6とIE8を同時に実行できるからだ。最近になって「下がったといっても、IEのシェアは4月時点で65.69%もある」(?氏)。Windows 7に移行したくてもできないという企業は、こうした点からもアプリケーションの管理というコストを支払うことになる。?氏は、そうした課題に対して、シマンテックのアプリケーション仮想化がメリットをもたらすと強調している。