アシストは11月16日、ビジネスインテリジェンス(BI)基盤の新版となる「WebFOCUS 7.7」(開発は米Information Builders)を発表した。来春からの提供を予定している。
最新版のWebFOCUS 7.7には新機能として「ガイド付レポート」を搭載している。半定型レポートは従来、開発者によるコーディングが必要だが、ガイド付レポートで自動的に作成できるという。開発者は、表示集計項目やソート項目、ドリルダウン指定、出力形式といった条件を指定するだけでユーザーに対してサービスを提供できるとしている。
データのソート項目数やジョイン数が拡大されたことで、柔軟なデータ分析が可能になるとしている。パワーユーザー向けのレポート作成機能「インフォアシスト」に「インフォミニフォーマット」が追加され、インフォアシストのリボンインターフェース上で必要な機能だけを表示させて、自由検索が可能となり、スライス機能を追加して、簡単に条件検索ができるという。
既存のBIツールは、経営層や部門担当者、アナリストなど一部のユーザーのニーズを満たすことを目的にしているが、WebFOCUSは専門家から現場の業務担当者など全社規模で情報を活用するための仕組みとなる“オペレーショナルBI”を実現できるとしている。アシストは、WebFOCUSを基盤として外部向けにサービスを提供する情報の活用の形を“カスタマーダイレクトBI”と名付けて、企業に提案している。事例としては、KDDIのau請求レポートサービス「Bross.」などで活用されているという。