3.CCleaner(ただしportable版を使うこと)
CCleaner(図B)はクラップウェアを削除するためのものではない。開発会社はこれをシステム最適化、プライバシ、クリーニングのためのツールだと呼んでいる。もっと簡単に言えば、CCleanerはレジストリをきれいにするソフトウェアとして知られている。また、プログラムがアンインストールされた後に残されている補助的なファイルも削除してくれる。このソフトは、クラップウェアへの第2波攻撃として使うべきものだ。
わたしはもう少しで、CCleanerを勧めるのをやめるところだった。インストール版では、わたしがクラップウェアだと見なしているものをインストールするかどうかを聞いてくるからだ。portable版を使うことを勧めるのは、それが理由だ。portable版はインストールもされず、サイズも最小限となっている。
図B
4.PC DeCrapifier
名前がすべてを物語っている。PC DeCrapifier(図C)は、軽量で、インストール不要の実行ファイルであり、すべてのサードパーティソフトウェアを捜し出してリストアップし、削除するかどうかを選ばせてくれる。PC DeCrapifierは、復元ポイントも作成する。これなら、間違って価値のあるアプリケーションを削除してしまった場合でも、後戻りできる。
図C
5.頼りになる情報源、WinPatrol
クラップウェアをコントロールするためのアプリケーションを1つだけ選ばなければならないとすれば、WinPatrol(図D)をお勧めする。しかし、その理由は読者が考えるようなものではない。これまでに述べてきたプログラムは、クラップウェアの検知と削除には十分な機能を持っている。
ただしそれらのツールは、どれがクラップウェアでどれがそうでないかを判断する役には立ってくれない。PC DeCrapifierの開発者は、必要なファイルを削除してしまうことを心配している。そうでなければ、復元ポイントを作成したりはしない。WinPatrolは、検索可能な巨大なデータベースを持っているため、あるアプリケーションが必要かどうかを情報に基づいて判断することができる。
図D
さらなるヒント
普通は、クラップウェアの削除はあまり大きな問題ではない。ただし、アンチウイルスソフト、特にNortonを扱わない限りはだ。わたしは、削除する時の苦痛の方が大きいという理由で、利用期間が限られているお試しソフトを購入した人たちを知っている。
これは正しいことではない。奇妙な話だが、Symantecも苦痛を感じているに違いない。Symantecは、同社の最新バージョンのアンチウイルス製品の多くに、専用の削除ツールを提供する特別なウェブサイトを持っている。何か違うものを使いたい場合には、このリンク先のサイトに行き、適切なツールを選んで、Norton製品を削除すればいい。
まとめ
クラップウェアは問題だ。新品のコンピュータを購入すると、こういった余計なものがついてくる。われわれは、これらのソフトがコンピュータの動作にどう影響を与えているかを調べなくてはならないわけだ。わたしの考えでは、使わないものは削除してしまった方がいい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。