SAPジャパン、「SAP NETWEAVER」の最新版を提供開始

富永恭子(ロビンソン)

2010-11-30 19:14

 SAPジャパンは11月30日、統合アプリケーションプラットフォームの最新版である「SAP NetWeaver 7.3」を同日から提供することを発表した。

 SAP NetWeaverは、これまでの一般的なミドルウェアの枠組みを越え、アプリケーション、情報、人と連携するため、ユーザーや取引先は、オンプレミス、オンデマンド、オンデバイスでアプリケーションを容易に構築できまるという。さらに、プロセス統合、ビジネスプロセス管理、ID管理、マスタデータ管理などライフサイクル管理の分野で主要な機能との連携をサポートするとしている。

 最新版では、サービス指向アーキテクチャ(SOA)ベースのビジネスプロセス統合管理を実現する「SAP NetWeaver Process Integration」、SOAベースのアプリケーション開発環境である「SAP NetWeaver Composition Environment」、データウェアハウス機能を統合したビジネスインテリジェンスプラットフォームである「SAP NetWeaver Business Warehouse」、企業に散在する情報を統合したポータルサイトを構築する「SAP NetWeaver Enterprise Portal」、エンタープライズモビリティのテクノロジプラットフォームとなる「SAP NetWeaver Mobile」が提供される。

 また、新たなビジネスアプリケーションの作成、モバイルアプリケーションの開発、そしてデータとプロセスの統合のために、プラットフォームのコンポーネントに機能強化が図られた。これにより、インメモリコンピューティング、クラウドコンピューティング、モビリティなどの分野でSAPとパートナーおよびユーザーのエコシステム全体を支援するとしている。

 SAP NetWeaver 7.3では、すべてのSAP NetWeaverの利用方法を統一したメンテナンスサイクルによる同じリリースレベルで提供。最新のJEE5プラットフォームに統一され、同一アプリケーションサーバ上でのSAP NetWeaver Enterprise PortalやSAP NetWeaver Composition Environmentの展開が可能になるなど、システムランドスケープの簡素化によるTCOの削減が可能になるという。また、安定したSAP ERPやBusiness Suiteなどのコアアプリケーションに対して影響のない適用、Java EE5認証、JMS PubおよびSub機能などJavaサポートの大幅な強化を実施。WS Policy 1.2、SOAP 1.2、WS Trust 1.3、Java SE 6、JSR 168および286、WSRP 1.0、SAML 1.0および2.0などの規格サポートの強化も行ったという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]