#5:Ad-Aware Freeアンチマルウェア
LavasoftのAd-Awareは元々、アドウェアの検出を目的として開発されたものであるが、今では完全なマルウェア対策製品へと進化している。Ad-Aware Freeアンチマルウェアはスパイウェアやルートキットなどに対するリアルタイム保護を提供する。また、感染したPCからマルウェアを駆除するためのThe Neutralizerというツールも提供している。
#6:HijackThis
HijackThisは、筆者が気に入っているマルウェア対策ユーティリティの1つであるものの、気弱な人には向いていないと言えるだろう。HijackThisでは、ウイルスに感染する危険性の高いファイルやレジストリ設定をレポートとして生成するようになっている。ただ、悪意のあるエントリと、正当なエントリが区別されずにレポートされるという点で、HijackThisを使いこなすのは難しいと言えるだろう。つまり、しっかりとした知識がない限り、被害の拡大を招くおそれもあるわけだ。とは言うものの、筆者はHijackThisを必携のユーティリティであると考えている。
#7:Microsoft Security Essentials
MicrosoftはPCをウイルスから保護する手段として、Microsoft Security Essentialsというホームユーザー向けの無償アプリケーションを2009年9月から提供している。このアプリケーションは、Microsoftのエンタープライズ向けマルウェア対策ソフトウェアと同じく、Forefrontテクノロジに基づいている。違いは、Microsoft Security Essentialsを利用できるのがホームユーザーと、使用しているWindowsデスクトップマシンが10台以下の小規模ビジネスに限られているという点である。
#8:Windows Defender
MicrosoftのWindows Defenderは、Windows PC向けに無償で提供されているスパイウェア対策ユーティリティである。Windows Defenderは包括的なユーティリティとはなっていないものの、PCが何らかのスパイウェアに感染する前にインストールしておけば、Windowsの保護に素晴らしい効果を発揮してくれる。
Windows DefenderはWindows VistaやWindows 7に搭載されているが、Windows XPユーザーもダウンロードすれば使用することができる。Windows 7やWindows Vistaを使用している場合、Windows Defenderはデフォルトでは無効になっている。有効にするには、Windowsの検索ボックスに「Defender」と入力し、Windows Defenderという選択肢をクリックすればよい。すると、Windows Defenderが無効になっている旨のメッセージとともに、有効にするためのリンクが表示されるはずだ。