#3:ネットワークの使用状況を監視する
特定のウェブトラフィックすべてを遮断するのは気が進まないというのであれば、ネットワークの使用状況を監視するツールの導入を検討してみるのがよいだろう。こういったツールを使用することで、ユーザーがオンラインで閲覧しているコンテンツを把握し、それに従って対応をとることが可能になる。このアプローチは、従業員の一挙手一投足を監視するというやり方ほど厳格なものではない。このため、厳しく統制された職場環境で働きたくないと考えている従業員のやる気を削ぐようなことも起こりにくいはずである。例えば、Net Spy Proのようなツールを使用することで、従業員のウェブ利用を1カ所から監視できるようになる。またNet Spy Proでは、従業員のブックマークやお気に入りを管理者がチェックすることも可能になっている。このアプローチは、ポリシーを導入し、特定の(あるいはすべての)ウェブサイトへのアクセスを遮断するというアプローチよりも優れていると考えている人がいる一方で、まったく逆だと考える人も数多くいる。最初に述べておいたように、これは紙一重の問題なのである。
#4:アクセスポリシーを明確に規定しておく
自社の環境や従業員のことを考えた場合、統制のためのソフトウェアを導入するのではなく、明確なポリシーを規定し、勤務時間帯におけるある種のウェブサイトの利用を禁じておく方がよいというケースもあるだろう。この方法は、(監視ツールを使用しない限りは)従業員の自主的な管理に依存することになるため、職場の雰囲気をよりゆったりとしたものにできるはずである。ただ、ポリシーを悪用している従業員を見つけた際に、しかるべき対応をとらなければ、後々問題が発生することになるだろう。明確なポリシーを規定しているにもかかわらず、それに従わない従業員を処罰しないというのであれば、そういったポリシーなど廃止してしまい、統制しようという考えは捨ててしまうべきだろう。