日本法人のNSFOCUSジャパンは、アプライアンスのNSFOCUS NIPSやNSFOCUS WAF、NSFOCUS ADS、サービスとしてRSASやSOC、クラウド型のセキュリティサービスである「WSP(Web Security Platform)」も提供する。また、ウェブアプリケーション診断やプラットフォーム診断も提供する。NSFOCUSジャパン事業統括の椋野慎一氏は、NSFOCUSの企業コンセプトを「“止める”企業」と説明する。「ADSはDDoS攻撃を止め、IPSが不正侵入を止める。そしてデータ漏洩をWAFが止める」(椋野氏)。
椋野氏は、同社が提供できるセキュリティは「サイクルをもたらす」と説明する。「診断サービスで脆弱性を可視化し、その後アプライアンス導入で各種の脅威から企業を防御、WSPやSOCでセキュリティ監視の運用を担い、その運用から得られたノウハウなどを、脆弱性の可視化にフィードバックする」というサイクルで企業のセキュリティを高めることができると表現している。
アプライアンスの販売対象となる企業は中堅中小から大企業まで。IPSアプライアンスのNSFOCUS NIPSは230万円から、WAFアプライアンスのNSFOCUS WAFは250万円からとなっている。ADSアプライアンスのNSFOCUS ADSは、ISPやキャリアを対象に提供していく考えだ。「価格は数千万円の規模」(椋野氏)という。
製品やサービスはパートナー企業経由で提供していく。現段階のパートナー企業はインフィニテック、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)、ソフィア総合研究所、日本ユニシス、ネットワールドの5社。KCCSが診断サービスとWAFアプライアンス、日本ユニシスがWSPと診断サービス、WAFアプライアンス、ネットワールドがSOCといった具合にパートナー企業ごとに提供されるものは異なっている。