シマンテックと富士通マーケティング(FJM)は1月25日、中堅市場向けの戦略的なパートナーシップを構築し、中堅企業向けウイルス対策SaaS「Business Security Technical Service(BSTS)」を1月末から提供すると発表した。
BSTSは、富士通のIaaS「オンデマンド仮想システムサービス」と多層防御技術を搭載するウイルス対策製品「Symantec Endpoint Protection」を組み合わせたSaaS。PC台数の増減にあわせて必要な時に必要な分だけの月額利用料で利用できる。従来の自社運用と異なりウイルス対策管理用サーバが不要なため、システム導入時の初期費用も軽減できるという。利用料金は1ユーザーあたり月額500円(税別)。
利用者のサーバ、PC環境へのウイルス定義ファイルの自動配信やウイルス感染の有無などはFJMが監視し、利用者からのウイルスに関する問い合わせはFJMのオペレータが回答する。不測の事態で利用者環境で大規模なウイルス感染が発生した場合は、FJMの専任技術者が利用者先に訪問し、ウイルス駆除作業を支援するサービスも用意した。
FJMがシマンテックと戦略的なパートナーシップを構築した第1の理由は、グローバルで展開しているセキュリティの大手企業であること、第2に、ネット内の1億3000万台以上のシステムから提供される、悪意のあるコードのレポート、さまざまな脅威に関する情報収集、その対応を行うグローバルインテリジェンスネットワークの能力を挙げている。