インテック、IaaS「EINS/SPS」で「Hadoop」ベースの分散処理基盤を提供

田中好伸(編集部)

2011-02-09 21:41

 ITホールディングスグループのインテックは2月9日、提供する企業向けIaaS「EINS/SPS」のサービスの1つとして「Hadoop」を利用した分散処理基盤の提供、構築、運用サービスを開始したことを発表した。同環境をウルシステムズの「Asakusa Framework」に提供する。

 Hadoopはオープンソースの分散並列処理ソフトウェアフレームワーク。ウルシステムズのAsakusaはHadoopに対応する、企業向けの基幹バッチ高速処理フレームワーク。インテックのHadoop分散処理基盤サービスは、サーバやネットワーク、ソフトウェア群で構成されるHadoopクラスタの構築と利用環境を提供する。同サービスでは、HadoopクラスタとHadoopクラスタ上で実行されるアプリケーションジョブの監視や運用も提供される。

 大規模データを分析、活用する手段として注目されているHadoopだが、実際の利用では多数のサーバと高速のネットワーク機器への設備投資が必要になる。また多数のサーバを一つの仮想処理基盤として運用、管理するための機能や環境が不足しているとも指摘されている。

 インテックでは、EINS/SPSのクラウド基盤サービスを生かして、Hadoopの実行環境を構築、構成するためのサーバやネットワーク機器の運用サービスを提供する。これまでのIaaS基盤では難しかった大規模データの分析処理に加えて、企業の基幹業務システムの高速な実行環境を提供できるとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]