クラウドへの移行をスムーズに進めるには--事前に済ませておくべき5つのこと - (page 3)

文:Patrick Gray(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2011-02-14 08:00

#5:RFPの作成時には、ベンダーの評価方法も決めておく

 RFP(提案依頼書)に基づく提案プロセスにおける最大の過ちは、ベンダーの選定が終わった時点で、RFPを作成するために収集したすべてのデータを実質的に破棄してしまうというものである。クラウドベンダーを探し、選定するなかで、詳細なリサーチを行い、各ベンダーのさまざまな側面を客観的に評価しているはずである。そして、ベンダーの選定時において、魅力的な提案があった、あるいは非公式ながら柔軟なサポートが約束されたなど、何らかの決め手があったことだろう。

 こういった情報と、選定したベンダーに期待するパフォーマンスを簡潔なかたちでまとめておき、6カ月後と1年後にベンダーの再評価を行うのである。こういった再評価を行うことで、ベンダーがいつのまにかあなたの期待にそぐわなくなっていたり、重要な約束事をきちんと履行できていないといったことが分かることもある。あるいは、ベンダーが期待以上の働きを見せていることが分かり、他のサービスを依頼する際の最有力候補だと判断することになるかもしれない。いずれにしてもRFPがしっかりしていれば、この手の「成績評価」は容易に行えるようになる。そしてこういった作業は、契約を締結した直後でベンダーに対する期待が頭に鮮明に残っているうちに行っておくのが一番よいだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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