Microsoftは米国時間2月9日、「Windows 7」および「Windows Server 2008 R2」に対する最初のサービスパック(SP1)をOEMに送付したことを明らかにした。ユーザーには、2011年2月中に提供されるという。
SP1については、ロシアにあるMicrosoftのWindowsローカライゼーションチームが数週間前に、唯一リリースされたリリース候補(RC)版から正式版へのアップデートが完了し、メーカー向けにリリースされたと報告していた。
Microsoftによると、今回のアップデートは、2月22日に「Windows Update」を通して一般ユーザーに提供される予定だという。TechNetサブスクリプション会員とMicrosoftのボリュームライセンス顧客にはそれより1週間前の16日に提供される。
SP1には、Microsoftのリモートデスクトップクライアントのアップデート版、一連のホットフィックス、そしてWindows Server 2008 R2の「Hyper-V」向けの動的メモリサポートが含まれる。
Microsoftサーバチームのシニアテクニカル製品マネージャーを務めるMichael Kleef氏は同チームのブログにおいて、同社のテストでは、動的メモリ機能だけでマシン密度を大幅に増加することができたと述べた。
動的メモリにより、パフォーマンスと拡張性を損なうことなく、既存のリソースのままで仮想マシン密度を増加することができる。Virtual Desktop Infrastructure(VDI)環境においてWindows 7 SP1をゲストOSとして使用したわれわれのラボテストでは、Windows Server 2008 R2 RTMからSP1への移行によって密度が40%増加した。この増加は、動的メモリの有効化のみによって得られたものである。
さらにKleef氏は、SP1に含まれる新しい「RemoteFX」技術の効果にも触れた。RemoteFXは、GPUをローカルハードウェアではなくサーバ上で仮想化する。これにより、シンクライアントマシンは、グラフィックスを多用するアプリケーションについて、RemoteFXがなければサポートしないハードウェア上でも実行できるようになる。さらに、これらのマシンの消費電力を低減するという副効果も得られる。「これらの技術の組み合わせにより、エンドポイントのコストを削減するとともに、エンドポイントの消費電力をわずか数ワットにまで低減することができる」とKleef氏は述べた。
Microsoftは、SP1の最初のベータ版を2010年7月にリリースし、RC版は1度だけ10月末にリリースした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。