#9:販売を加速させるためにハードウェアが活用される
2011年にラスベガスで開催されたConsumer Electronics Show(CES)において、PCは大きな苦境に立たされているということが一層明確になった。コンシューマーはデスクトップPCやノートPCではなくタブレット機器に目を向け始めているのだ。Microsoftはこういった状況に歯止めをかけ、顧客をPCに呼び戻すために、OSによる特殊ハードウェアのサポートを実現するのではないかと筆者は期待している。例を挙げると、PCにMicrosoft Kinectのテクノロジを搭載し、ジェスチャーによってPCを操作できるようにするといったことが考えられる。こういった操作にどれだけの実用性があるのかは現時点でまだ分からないものの、マーケティングという観点から見た場合、これは素晴らしいギミックとなるはずだ。
#10:OSの名称が変更される
皆がWindows 8という名称で呼んでいるものの、筆者はこれが新OSの公式名称になるとは考えていない。Microsoftは現在のところ、企業としてのブランドイメージに大きな問題を抱えている。多くの人々は、同社が世の中の流れを把握できず、時代に乗り遅れている企業だと感じているのである。各社がモバイル機器やタブレット機器に重点を置いているなか、Microsoftは未だにPC向けのソフトウェアを開発していると思われているわけだ。そういった時代遅れのイメージを払拭するために、Microsoftは同社のブランドをまったく異なったものへとリブランディング(再構築)するのではないかと筆者は考えている。場合によってはWindowsという名称自体も捨ててしまうかもしれない。
こういった予想を突拍子もないことだと考えている方には、Microsoft Flight Simulatorに関する最近のニュースを思い出してもらいたい。このシミュレータは約30年前から存在しており、その歴史の長さはWindowsとほぼ同じである。しかしMicrosoftは、次のエディションから製品の名称をMicrosoft Flightに変更すると発表したのである。つまり、製品のリブランディングを行い、同製品のイメージを変えることでパイロット(あるいはパイロット志望者)だけでなく、ゲーマーをも惹き付けようとしているわけである。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。