また、ハッシュタグや注目の用語をツイートにできるだけ多く盛り込んでユーザーを引きつける詐欺も多いため、Barracudaではどのような言葉がTwitterで多く検索されているか調査し、検索結果でリンクされているサイトが安全かどうかもチェックした。同時期にGoogle、Yahoo!、Bingといった検索エンジンでも同じ用語を検索し、どれだけ悪意のあるサイトにリンクされているかを調べた結果、全部で34627のマルウェアが見つかったという。
見つかったマルウェアのうち、38%はGoogle経由、30%はYahoo!経由、24%はBing経由、そして8%がTwitterを経由していた。Judge氏は、「去年の半ばに同じ調査をした時は、Google経由が69%で、Twitter経由は1%しかなかった」と説明する。しかし、実はGoogle経由のマルウェアが減ったわけではなく、Twitterやその他の検索エンジンを経由したマルウェアが極端に増えたのだという。
Twitterの不正利用対策として、Barracuda NewtorksではレピュテーションによってTwitterの不正アカウントを見分ける調査を行っている。具体的には、ツイートの数、フォローされている数、フォローしている数、その数の推移などを約2年間に渡って分析し、通常アカウントの行動をモデル化することで、不正アカウントを見分ける手法に至ったとのことだ。
また、同社ではTwitterやFacebookのユーザーアカウントをチェックし、悪意のあるリンクの存在などを検知する無料サービス「Barracuda Profile Protector」(ベータ版)を提供している。筆者が確認したところ、Facebookアカウントにて書き込んだ内容のみチェックできるようになっていたが、ユーザーが意図せずして悪意のあるリンクがポストされる可能性もあるため、気になる人はチェックしてみると良いだろう。