キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)ITグループのキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2月21日、大容量ネットワーク向けに10Gbpsのインターフェースを搭載したIPS「SecureSoft Sniper IPS 10G」を2月25日から販売することを発表した。税別希望小売価格は3200万円。別にソフトウェア保守として480万円が必要だ。
独自開発ドライバによる高速パケット処理で、業界最速級という20Gbpsのスループットを実現したという。携帯電話向けコンテンツの64バイトや128バイトのショートパケットの処理は、帯域が大きくなるほどパケット数が増え、処理量も増加するという。SecureSoft Sniper IPS 10Gは、64バイトで15Gbps、128バイトで17Gbps、それぞれスループットを維持できるという。256バイト以上のパケットサイズでは、20Gbpsを維持するとしている。
10Gbpsのインターフェースを搭載することで、大容量ネットワーク向けの不正アクセス対策として、容易に導入できることもメリットと説明している。複数のネットワークごとにIDSやIPSを運用している環境をSecureSoft Sniper IPS 10Gに統合することで、監視対象や運用コストを削減できるという。
また有害なトラフィックやハッキング、ワームなどのネットワーク上の脅威をリアルタイムで検知、防御できるという。外部からの不正アクセス対策に加えて、設置方法によっては、内部からのウイルス感染源の追跡やPtoPベースのファイル共有ソフトの使用も検知できるとしている。検知や防御の処理と管理機能を1つの筐体で提供していることで、管理用サーバを別途設置する必要がなく容易に導入できるという。