デスクトップPCのセキュリティは、ちょっとした対策を講じておくことで強化できる。本記事では、セキュリティの強化に役立つシンプルなティップスを紹介する。
デスクトップPCは、企業活動における要であると言える。詰まるところ、これ無しには仕事が進まないのだ。にもかかわらず、セキュリティというとサーバにばかり目が向けられ(確かにサーバは重要であるが)、デスクトップPCはなおざりにされがちである。しかし、こういった状況を避けることはできる。そして、一般的なウイルス対策ソフトウェアやマルウェア対策ソフトウェア、ファイアウォールといったものの採用以外にも、多くのユーザーや技術者が見過ごしてしまっている、デスクトップPCのセキュリティ強化策も存在しているのである。以下では、そういったものを5つ紹介する。
1:OSのアップデートを適用する
多くのアップデートは、肥大化の一途をたどるOSにさらなる機能を追加しようというものである。とは言うものの、一部のアップデートは実際にセキュリティの向上に役立つものとなっている。デスクトップPCを配備するにあたってはまず、リリースされているすべてのアップデートを適用するべきである。既知の重大なセキュリティホールを抱えた状態でデスクトップPCを配備してはいけない。最新のアップデートを適用していないデスクトップPCを配備してしまうと、スタートから足をすくわれることにもなりかねない。なお、このティップスはWindowsだけでなく、すべてのOSに対して当てはまる。
2:ファイル共有機能を無効にする
仕事上、ファイル共有機能を使う必要のある人は、このティップスを無視していただいて構わないだろう。しかし、ファイル共有を行わないデスクトップPCでは、この機能を無効にしておくべきである。Windows XPを使用しているのであれば、コントロールパネルから「ネットワーク接続」ウィンドウを表示させた後、[ローカルエリア接続]アイコンを右クリックし、[プロパティ]をクリックする。後は、表示されたダイアログボックスの[全般]タブにある[Microsoftネットワーク用ファイルとプリンタ共有]のチェックを外すだけでよい。Windows 7を使用しているのであれば、コントロールパネルから[ネットワークとインターネット]-[ネットワークと共有センター]を選択した後、左ペインにある[共有の詳細設定の変更]をクリックする。このウィンドウにおいて、共有を無効にしたいネットワークセクションを展開し、[ファイルとプリンターの共有を無効にする]を選択する。それだけだ。