福岡大、ネットワークインフラにA10のAXシリーズ採用

富永恭子(ロビンソン) 2011年03月04日 20時04分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 福岡大学の次世代ネットワーク「FUTURE 4」に、A10ネットワークスのアプリケーションプラットフォーム「AXシリーズ」が採用され、本格稼働を開始した。A10ネットワークスが3月4日に発表した。

 FUTURE 4は、福岡大学の学生、教職員約2万3000人のユーザーが利用するキャンパスネットワークのほぼすべてを入れ替える大規模な次世代ネットワーク構築プロジェクト。FUTURE 4では、従来のシステムで抱えていたネットワーク速度の課題を解決するため、大規模なギガビットネットワークと先進的なサービスが導入されているという。DNSやLDAPなどのあらゆるサービスがロードバランサの仮想IPを通して提供されているため、高い信頼性とともに、今回増速されたギガビットネットワークに対応できるだけのハイパフォーマンスなアプリケーションサービスの提供が必須となっていたという。

 従来のシステムでは、大型のシャーシ型製品を使用してあらゆるサービスを提供していたため、サービスごとにシステムを分けてシンプルに構成することができず、設定が複雑になるなど、運用面で課題があったとしている。また、将来的にIPv6に移行したとしても、同様のサービスを提供できることが必須の条件となっていた。信頼性の面でも、従来は、同一のセンター内で冗長構成を組んでいたため、同一の電源供給を利用することととなり、電源トラブルなどが発生した場合、冗長化していたとしても、システムが停止する可能性があった。

 これらの課題について検討した結果、高い可用性とコストパフォーマンスが認められ、学内で使用されるアプリケーションサーバの冗長化と負荷分散を行うロードバランサとして、AXシリーズが採用されたという。

 アプリケーションサーバであるAXシリーズが持つ「Advanced Core Operating System(ACOS)」アーキテクチャは、OSレベルでScalable Symmetrical Multi-Processing(SSMP)テクノロジを備える。設計段階から最適化されたマルチCPUアーキテクチャを持つため、パフォーマンス、拡張性、信頼性において優れているとしている。

 AXシリーズは、福岡大学のシステム内で、複数の1Gビットインターフェース使用したハイパフォーマンスなL4/L7ロードバランシングを行っている。新システムでは、2つの異なるセンターにシステムを分散させて、その間をネットワークで接続し、冗長構成を組むことにより、より高い信頼性を実現した。物理的に離れた拠点間でアクティブ-スタンバイ構成をとることで、これを実現しているという。

 福岡大学では、既にIPv6アドレスを取得しており、移行に向けた検証も行っている。AXシリーズは、開発段階からIPv6を考慮して設計され、追加コストなしでネイティブのIPv6サービスを提供できるため、この検証環境でも利用されているという。福岡大学は引き続きIPv6の検証を行い、将来的な移行に備えていく予定だ。

福岡大学の次世代ネットワークにおけるAXシリーズを利用した冗長構成のイメージ 福岡大学の次世代ネットワークにおけるAXシリーズを利用した冗長構成のイメージ(出典:A10ネットワークス)

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
IT部門の苦悩
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算