3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震で、一部のISPにも被害が出ているようだ。ここでは主要ISP広報部に問い合わせた現状をお伝えする。
総務省の「重要なお知らせ」にある「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に関する被害状況等について) 」資料(PDF:3月11日23時30分現在)に、通信や放送関連の被害情報が報告されている。それによると、KDDIの東北と関東を結ぶ陸上・海底ケーブルが断線したため、東北以北と関東以西のKDDI同士で、固定電話(約20万回線)、携帯電話(基地局約1000局)が全線不通とった内容が記載されている。[2011年3月12日(土)午前1時45分追記]
- ニフティ
青森、宮城、岩手などのエリアで接続障害が発生。詳細は会員サポートページに掲載。 - NECビッグローブ
現時点では問題は確認できていない。 - KDDI
IP電話サービスを含めて、現時点で問題報告は受けてない。 - NTTコミュニケーションズ(OCN)
OCNとVPNなどの一部サービスが東北地方を中心に利用できなくなっていることを確認している。また、市外通話もつながりにくくなっている。 - NTTぷらら
他キャリアの影響を受け、一部の顧客に特定のサービスを提供できていないという。また、映像配信サービスも放送局側の都合で、多チャンネル放送サービスの一部を利用できない顧客がいる。
CNET Japanでは、ほかのISPについても問い合わせ中だ。ただし現在、電話のつながらない状況が続いている。