東日本大震災が発生してから5日。IT業界では義援金や募金活動だけでなく、仮想サーバやSaaSの無償提供というテクノロジー面での支援も広がっている。
なかでも異色なのが米Amazonのクラウド子会社、Amazon Web Services(AWS)と、国内ユーザーグループ「AWS User Group - Japan」(通称JAWS-UG)の支援だ。
AWSとJAWS-UGは震災発生直後から災害復興支援に名乗りを上げ迅速に活動を展開した。「AWSとJAWS-UGが災害情報の発信を支援--ITリソースの柔軟、迅速な調達」でも紹介したとおり、ITリソースの調達やクラウドサービスの無料ティア(無料仕様枠)を通じて支援を展開してる。
しかし、多くの企業と異なるのは支援の方法だ。アクセス過多で接続が不安定になったサイトや、新たに有用な情報を提供するために公開するサイトについて、JAWS-UGのコミュニティメンバーがデータ移行やシステム構築を支援しているのだ。
- 東北地方太平洋沖地震 情報提供用サイト登録:情報発信用の簡易サイト作成サービス
- SAVE JAPAN!:エリア別救援支援情報サイト
- 無事.me:“無事”情報の集約サイト
- JustGiving Japan:募金サイト(ファンドレイジングツール)
- 茨城大学 緊急Webサイト:緊急情報発信のためのウェブサイト
- 東北沖地震 震災情報サイト:災害情報集約サイト
- 被災者向け情報サイト:誰でも更新可能な被災者向け情報サイト
- 短縮URL+CDN=迅速な情報共有:サーバへのアクセス集中を緩和するウェブサービス
少なくともこれらのサイトが、AWSとJAWS-UGの構築支援のもとで公開された。そして、これがすべてではないのだ。
冒頭の言葉をもう一度引こう。「東日本大震災が発生してから5日」--そう、5日という短期間でサーバ移行やハイブリッド運用を実現している。
支援の和に加わりたい開発者は、Twitter上のハッシュタグ「#jawsug」を参照してほしい。AWSとJAWS-UGは現在もここで情報交換と支援活動を展開している。
◇震災関連情報まとめ
【特集:東日本大震災】計画停電・応援・事業継続