4:サーバを追加する場合、SBS 2011 Premium Add-onが必要となる
SBS環境にサーバを追加する場合、SBS 2011 Premium Add-onを購入する必要がある。このアドオンにはWindows Server 2008 R2 Standardのライセンスが含まれているため、これによってSBS 2011ネットワーク上に2台目のサーバを追加できるようになるわけだ。またこのアドオンにより、SBS 2011ネットワーク上のHyper-V環境内で稼働する仮想サーバを追加することも可能になる。
5:ダウングレード権が複雑である
SBS 2011のダウングレード権は、少なくとも一目見ただけでは分かりにくいものとなっている。まずSBS 2011 Essentialsだが、これにはダウングレード権が用意されていない。
次に、SBS 2011 Standardの場合、FPP(フルパッケージ製品)あるいはOEM製品として入手した顧客にはSBS 2008 Standardへのダウングレード権が提供される。ただし、こういったダウングレードを行うには、SBS 2008のインストールメディアとプロダクトキーが必要となる。また、SBS 2011 Standardをボリュームライセンス(VL)チャネル経由で購入した顧客にもSBS 2008へのダウングレード権が提供される。ただしこの場合、ボリュームライセンスサービスセンター(VLSC)からインストール用のメディアとプロダクトキーを入手することになる。
Microsoftは顧客に対して、SBS 2011の入手にあたり、VLでの購入を検討するよう勧めている。その理由は、SBS 2011 Premium Add-onのダウングレード権を見れば明らかだろう。FPPやOEM製品を入手した顧客には、ダウングレード権が提供されないのだ。一方、MicrosoftのVLチャネルを通じて購入したSBS 2011 Premium Add-onライセンスでは、Windows Server 2008 Standardへのダウングレード権が提供され、VLSCからインストール用のメディアとプロダクトキーを入手することができる。
6:SBS 2011にはExchange Server 2010 SP1のエンジンが搭載されている
MicrosoftのExchange Server 2010 SP1の持つ能力により、SBS 2011の電子メールサービスは堅牢なものに仕上がっている。また、搭載されているOutlook Web Access(OWA)サービスは、これまでのバージョンにおけるものよりもMicrosoft Office Outlookに近いものとなっている。さらに、改良されたMicrosoft Exchange管理コンソールにより、ユーザーの電子メールを一元的に管理できるようにもなっている。Exchange Server 2010では保持ポリシーや配備ルールが強化され、新たなアーカイブオプションも利用可能になっている。また、SBS 2011ではこういったものに加えて、メールボックスの自動配布機能や、データベースが破損した際の検知機能および修復機能も利用できるようになっている。