4.スタートアップ時の不具合を見極める
例えば、あるユーザーではGNOMEが立ち上がるのに、別のユーザーでは立ち上がらないとしよう。この場合、正常に立ち上がるユーザーでログインして、suコマンドを使ってトラブルシューティングを行う必要がある。正常なユーザーでログインしたら、ターミナルウィンドウを開いて、su USERNAMEコマンド(USERNAMEはログインできないユーザーのユーザー名)を使って、そのユーザーになる。これで、そのユーザーのIDを取得し、トラブルシュートを始めることができる。Compizやその他の効果を無効にしたり、Nautilusを開いたり、壊れたファイルを探すこともできる。また、gconf-editorを開いて、問題がないか調べることも可能だ。gconfに問題がありそうなら、Gconf Cleanerをインストールして問題を調べさせてもいいだろう(その場合、ログインできないユーザーで実行すること)。
5.ユーザー設定を削除する
最後の試みとして、コマンドラインから.gnome2(GNOMEの場合)や.kde4(KDEの場合)を削除するという方法がある。これで、どちらのデスクトップの場合もすべてのユーザー設定が消えてしまうが、ログインすることは可能になるだろう。これらのディレクトリに特別なスクリプトやファイルを置いていて、消したくない場合には、ディレクトリをバックアップしてから削除すればいい。バックアップしておけば、正常にログインできるようになってから、スクリプトやファイルを戻すことができる(一度に1つずつ戻すこと)。
まとめ
Linuxデスクトップはしっかりしており、信頼性のあるユーザーインターフェースだ。ほとんどの場合、問題は起こらないだろう。しかし、万が一問題が起きた場合には(もちろん、その時には突然起きるはずだ)、どこから手を付けたらいいか知っていた方がいい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。