サーバを新規導入する際には、自社のニーズをきちんと満足できる製品が購入できるよう、慎重に選択肢を評価する必要がある。そこで本記事では、サーバ購入時における重要な側面を10個解説する。
社内ネットワークを構成するサーバというものは大きな投資であり、長期に渡る使用が前提となっているため、自社のニーズすべてを満足できる製品を選択することが重要となってくる。以下は、新たなサーバを購入する際に考慮すべきポイントである。
1:ドライバ
購入にかかわる決定を下す前にまず検討すべきことは、購入を検討しているサーバが業務上必要なドライバをサポートしているかどうかという点である。Windows用のドライバは、DellやHewlett-Packard(HP)といった大手メーカーのサーバを購入する限り、何の問題もなく入手できるだろう。しかしLinux用のドライバは、それほど簡単には入手できない場合もある。稼働させるOS用のドライバが入手可能であるかどうかを事前に確認しておくことで、後で苦い思いをしなくても済むようになるはずだ。
2:冗長性
購入しようとしているサーバの用途がミッションクリティカルなものである場合、冗長性のあるパーツで構成された、単一障害点を持たないサーバであることを確認しておく必要がある。例を挙げると、電源を少なくとも2系統備えており、一方に障害が発生してももう一方が肩代わりすることでサービスの停止を回避するようなサーバを選択するべきだろう。
また、すべてのメモリが冗長化されているサーバもある一方、予備のメモリモジュールをインストールできる追加スロットが備えられているサーバもある。なお、こういった場合の予備のメモリは、メモリモジュールに障害が発生した際に自動的に使用されるようになっている。
3:コンポーネントのホットスワップ機能
システムというものは毎日24時間稼働していて当たり前というIT環境においては、保守作業を行うためにサーバを停止する場合、いろいろと面倒な手続きが必要となる。このため、選択しようとしているサーバのコンポーネントがホットスワップ可能なものであることを確認しておくのがよいだろう。もちろんのことながら、すべてのコンポーネントがホットスワップ可能というわけにはいかない。例を挙げると、サーバの稼働中にシステムボードやCPUを交換することはできない。とは言うものの、ハードディスクや拡張モジュール、電源のホットスワップ機能が搭載されているサーバも数多くあるはずだ。