日本ユニシスは5月20日、朝日信用金庫の営業店システムの刷新に着手したと発表した。新営業店システムはオープンプラットフォームを採用した次世代営業店システム「BANK_FIT-NE」をベースに開発し、2012年6月に稼働開始の予定。
同信金では、従来より日本ユニシスの営業店システム「FBA-Navigator」を活用して、東京都内および近郊エリアに展開する営業店の事務省力化を進めていたという。しかし、2001年1月から稼働している現行の営業店端末が更改期に差し掛かったことを皮切りに、更なる店頭顧客サービスの向上と営業力強化を図るため、営業店システムの刷新を決定したとしている。
新営業店システムのベースとなるBANK_FIT-NEは、現行のオープンプラットフォーム営業店システムであるFBA-Navigatorを改良、機能強化したもので、従来の「オープン志向」を継承しつつ、最新の技術を取り入れ、信頼性、運用性の向上、機能追加、操作性改善を図っている。
また勘定系取引だけでなく情報系システム、業界内情報システムを同一端末上で稼働、連携させることができる。金庫内部の情報システム、外部機関のデータベース、サービスなど、信用金庫のセールスと取引に必要なあらゆる情報に一元的にアクセスできる端末とし、店頭での顧客サービスの向上と営業力強化を支援するという。
営業店システムとホストシステム間のトランザクション処理には、日本ユニシスのオープンミドルウェア「MIDMOST」を採用し、信頼性と処理効率を向上させている。また、ブレードサーバをセンター配置することにより、営業店要員のシステム運用負荷を軽減し、障害発生時の対処を迅速化するとともに、機器設置スペース、消費電力の抑制も実現できるとしている。