5:直前に実行したコマンドの引数を引き継いだ実行
この小ワザは素晴らしいと思ってもらえるはずだ。「~/firewalls」というディレクトリを検索したものの、そのようなディレクトリは存在しなかったという場合を想定してほしい。ここで「mkdir ~/firewalls」というコマンドを実行するのではなく、該当ディレクトリ名を入力せずにそのディレクトリを作成できる小ワザがあるのだ。これには、以下のようなコマンドを入力する。
mkdir !*
bashにおいて「!*」という記号列は、新たなコマンドの引数として直前のコマンドの引数を用いたい場合に使用する。ここでの引数は「~/firewalls」である。つまり、「mkdir」コマンドには直前のコマンドの該当引数が指定されるため、実際には「mkdir ~/firewalls」というコマンドが実行されることになる。上記の例はいたって簡単なものであるが、この小ワザがいかに便利であるかは分かってもらえるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。