富士ゼロックスが提供する出力機・活用ソフトウェアであるApeosWare Management Suiteの「ApeosWare Log Management」を組み合わせることで、同社の複合機「ApeosPort」シリーズや「DocuCentre」シリーズ、プリンタ「DocuPrint」シリーズのログ情報を収集。これをSystemwalker Desktopと連携させることで、Systemwalker上から、サーバ、PCに加えて、複合機、プリンタを含めた一元的な管理が可能になる。

富士ゼロックス ソリューション・サービス営業本部基盤ソリューション営業部・永松一紀部長は、「サーバ、PC、複合機・プリンタといったIT機器の稼働状況、消費電力、CO2排出量を見える化し、レポート出力することで、機器の台数や消費電力量、用紙の使用量などの課題を統合的に把握できる。これにより、印刷規模に見合った省電力対応の複合機に集約し、旧式プリンターを撤去するといったことや、紙の印刷運用ルールの徹底、改善した省電力設定を一元管理し、徹底していくことが可能になる。見えて、気がついて、対策が打てる」とした。
富士通と富士ゼロックスでは、社内で共同実証実験を実施。結果として、電力およびCO2排出量では約40%の削減、コストでは約30%の削減が可能になったという。
6年前のPCを入れ替えるだけで消費電力が1/3~1/2削減できる
企業におけるクライアントPCに関する節電対策も重要な要素だ。

富士通 パーソナルビジネス本部 パーソナルマーケティング統括部の徳永満氏は、「6年前のPCに入れ替えるだけで、デスクトップPCでは消費電力は約3分の1に、ノートPCでは2分の1になる。だが、まずは手軽にできる節電方法を説明する」と切り出した。
Windows OSにおけるスクリーンセーバーや、ディスプレイの電源切断、スタンバイモード、スリープモードおよび休止モードの設定、ディスプレイの輝度設定を行うほか、デスクトップPCでは本体背面にある電源連動コンセントにディスプレイの電源ケーブルを接続すれば、本体の電源オフ時などのディスプレイへの電源供給を停止できるという。
ノートPCでは、省電力ユーティリティやワンタッチ省電力ボタンを利用することで、ディスプレイ輝度を調整するとともにも、光学ドライブやBluetooth、LANなどの使用しない機能が省電力モードになり、約5Wの節電効果があるという。そのほか、ピークシフト機能を活用することで、効率的な電気の使用が可能になるとした。
節電は、企業においては避けて通れない取り組みとなっている。そのなかで、PCをはじめとするICTの電力削減は重要な取り組みともいえる。ICTを効果的に節電するには、ICTの機能をフルに活用することが最適といえそうだ。
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