#8:マルウェアは積極的にスキャン
企業のPCがマルウェアによってボット化された場合、信じられないほど大量の帯域幅が使用されることになる。このため、ネットワークに接続されているデスクトップPCをクリーンな状態に保つよう、積極的な行動を心がけてほしい。
#9:QoS技術で帯域幅をリザーブ
QoSはQuality of Service(サービスの品質)の略である。これはWindows 2000で最初に導入された帯域幅のリザーブ技術で、現在も使用され続けている。もし企業内でビデオ会議などの一定量の帯域幅を必要とするアプリケーションを利用しているのなら、該当アプリケーションが要求する帯域幅をリザーブするようQoSを設定すればよい。帯域幅のリザーブが有効となるのは該当アプリケーションが実際に使用されている時のみで、それ以外の時は、該当アプリケーションのためにリザーブされている帯域幅が他の用途に使用できるようになっている。
#10:契約に見合う帯域幅が得られているかを確認
インターネットの帯域幅はさまざまな要因で変動するため、接続契約に記された最高速度であらゆるサイトにアクセスできるわけではない。とは言うものの、接続料金に見合うだけのパフォーマンスを期待するのは当然だろう。
契約書に記載されている速度よりも遅い接続を意図的に提供するISPにはお目にかかったことがないものの、複数の契約者と接続を共有しているケースは筆者も数多く目にしてきている。接続を共有している場合、共有している契約者のオンライン使用状況によって、利用可能な帯域幅に直接的な影響が及ぶことになる。接続速度が本来よりも遅いという場合、こういった共有が行われているかどうかをISPに問い合わせてみてほしい。多少接続料金は高くなるかもしれないが、他者との共有を避けることで、追加コストに見合った価値が生み出されることもあるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。