NECネクサソリューションズは7月14日、中堅中小企業向けに事業継続対策のウェブサイトを公開したことを発表した。セルフチェックすることで、誰でも簡単に実際の対策を講じることができるという。
同サイトでは(1)簡易事業影響度分析(BIA)シート(2)要員コンタクトリスト(3)初期損害評価シート(4)計画停電セルフチェックシート――という4つのツールが公開されている。
(1)簡易BIAシートは、災害によってシステムが停止した時に、復旧にかかる時間を算出するためのもの。事業継続計画(BCP)策定でのBIAを簡易的に展開できるという。(2)要員コンタクトリストは、従業員の安否を確認するためのサンプルリスト。NECネクサの情報システム部門が東日本大震災で実際に使用したものという。企業の状況にあわせてカスタマイズして利用でき、従業員の所在や状況、出社可否などの情報が分かるとしている。
(3)初期損害評価シートは、情報機器リソースの状況を把握するためのもの。NECネクサが使用したものをサンプルとして提供。カスタマイズして利用することで、データセンターや事業所での電源や照明、サーバなどの被災状況が分かるという。(4)計画停電セルフチェックシートは、計画停電で想定されるITへの影響を具体的に把握するためのツール。必要な対策のリスト化と、今後の課題を整理できるとしている。
同サイトでは、直近の課題である電力不足対策としての電力可視化ソリューション、データセンターでサーバを預かるアウトソーシングサービス、BCPを見直すユーザー企業にITの視点でBCPを立案する「IT-BCP策定支援サービス」などの情報を提供していくという。