クラウドOS「Nimbula Director」諸機能とロードマップ - (page 3)

福留真二 (ネットワールド) 工藤真臣 (ネットワールド)

2011-07-16 12:02

第2部:ロードマップと追加が予定されている機能

 Nimbula Directorは近日中にVer1.5のリリースを予定しています。ここでは、Ver1.5で追加が予定されている機能を解説していきます。紹介する機能については実際のリリース時に変更される可能性がありますのでご了承ください。

起動イメージのカスタマイズ

 現在のNimbula Directorは、Nimbula社が提供するISOファイルからSeedノードをインストールし、PXEインストールを使ってNimbula Directorのノードの展開を行います。しかし、サードパーティー製のソフトウェアを導入する場合は、インストール後に個別にインストールを行う必要がありました。

 Ver1.5で提供される起動イメージのカスタマイズでは、以下のコンポーネントを組み合わせたインストールイメージのカスタマイズが可能になる予定です。

  • ホストOSの選択
  • Nimbula Softwareのバージョンの選択
  • 管理エージェントの追加(サーバベンダー製ソフトウェア等)
  • デバイスドライバの追加(NIC/HBA等)
起動イメージのカスタマイズ※クリックで拡大画像を表示 起動イメージのカスタマイズ※クリックで拡大画像を表示

NAT機能

 現在のバージョンのNimbula Directorでは、インスタンスは起動ごとに異なるIPアドレスが割り当てられる仕様となっています。Ver1.5で提供されるNAT機能は、Amazon EC2で提供されているElastic IPと同等のNAT機能を提供します。クラウド事業者側がNAT用のIPアドレスプールを定義すると、各インスタンスに対して定義したIPアドレスプールからアドレスを払い出してNATを有効にすることが可能となります。

 本機能を利用することで、NAT用IPアドレスの割り当て先を変更するだけでユーザーからのアクセス先を制御することができるようになります。これにより、障害時の復旧では事前に準備した待機サーバを起動してNAT設定を変更するだけで、復旧を行うことが可能となります。

NAT機能※クリックで拡大画像を表示 NAT機能※クリックで拡大画像を表示

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