それぞれの展望
冨田:最後に、Hadoopの課題と解決方法、今後Hadoopを使って実現したいことなどをお聞きしたいと思います。
濱野:個人的な意見ですが、ここ最近出てきた話題の中では、Hadoopは非常に面白いキーワードだと思っています。既存システムの置き換えではなくて、先行しているという部分が興味深い。
一方でビジネス上の価値については疑問視されている部分もあるので、ちゃんと実績を積むことで、その価値を証明していければと考えています。新しいアーキテクチャが登場して、それがシステムの中に馴染んでいく、その過程に貢献できたらいいなと思います。
山口:現実的には、Hadoopだけでシステムが組めるわけではないです。我々の姿勢は、あくまでもお客様と一緒になって課題を見つけていくということです。その上で、Hadoopやその他のツールをうまく組み合わせながら、それを解決していければと思います。
大量データ処理という観点から言えば、大切なのはデータを処理することによってどうやってお客様のビジネスを成功に導くかです。そのために、日立では今年の1月から大量データ処理のアセスメントサービスなども始めています。コンサルティングや実証実験なども含めて、お客様のビジネスをトータルにサポートしていくことが私たちの役割だと考えています。
石川:現状、リクルートでのHadoopの導入は事業案件ごとに個別に行っています。将来的には、リクルート全社で使う基盤としてHadoopを推進していきたいと思っています。
冨田:また是非、ビッグデータとHadoopについて議論するために集まりましょう。今日は長いお時間、ありがとうございました。
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