OCHABI、カスペルスキー製品でセキュリティを一元管理--WinとMacの混在環境

吉澤亨史

2011-07-22 16:33

 学校法人服部学園(OCHABI)は、WindowsとMacの混在環境でセキュリティ対策の一元化を「Kaspersky Work Space Security」によって実現した。Kaspersky Labs Japan(カスペルスキー)が7月22日に発表した。

 OCHABIは、美術学校受験のための予備校「御茶の水美術学院」と、デザインの専門学校「御茶の水美術専門学校」、社会人向けワークショップ「アートジム」の3つの学校を運営。一般向けのデッサン投稿サイト「デッサン塾」や、高校生向けの「デッサン甲子園」なども企画している。

 こうしたイベントやトレーニング、グラフィックデザイン、映像制作などのため、OCHABIでは現在約150台のMacを導入し、授業や生徒の作品制作の際に自由に利用できるようにしている。職員や講師向けにはWindowsを65台運用している。

 Windowsについては無償のクライアントセキュリティソフトを利用しており、Macについては特にセキュリティ対策は講じていなかったという。しかし、Windowsのセキュリティ対策は十分とはいえず、Macのセキュリティリスクも高まってきているなか、きちんと対策すべき状況に来ていたという。

 そこでOCHABIは昨春、Windows向けには「Kaspersky Anti-Virus for Windows Workstation」を、Mac向けにはコンシューマー版の「Kaspersky Anti-Virus for Mac」を導入。今春には法人向けの「Kaspersky Endpoint Security for Mac」が含まれるWork Space Securityに移行していた。同時に「Kaspersky Administration Kit」でセキュリティ運用管理を一元化している。製品選定にあたっては、授業用端末を優先するため事務用PCが古く、性能が十分でない機種もあることから、パフォーマンスに影響を与える“重いソフト”ではないことを重視した背景があるという

 OCHABIの情報システム統括補佐である服部亮氏は、「カスペルスキー製品を選んだ理由として、説明するだけで容易に操作できることや、PCにパフォーマンス負荷がないことなどの使い勝手の良さ、コストパフォーマンスが優れていた」などの点を挙げている。WindowsとMacの両方のセキュリティ環境を一元管理できることの有用性も大きな要因だったとしている。

 今回の導入でMacのセキュリティ対策が担保され、感染したMacから脅威が学校内全体へ波及することを防止できるようになっているという。Administration Kitで全端末のセキュリティ環境が可視化できるようになった点も非常に大きな効果としている。

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