伊藤忠商事は国際会計基準(IFRS)の早期適用に向けて、資産管理パッケージ「COMPANY Assets Management」と資金管理パッケージ「COMPANY Cash Management」でシステムを構築、4月から稼働させている。ワークスアプリケーションズが7月22日に発表した。構築と運用、周辺システムとの連携は伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が担当して、導入は当初の予定通り半年ですんだという。
伊藤忠商事は、IFRSへの早期適用を決定しているが、資産除去債務をはじめとするIFRSコンバージェンス項目やアドプションの対応で、現行システムだと有償のバージョンアップが必要と判断。“ムービングターゲット”であるIFRSへの継続的な対応を考慮して、改正のたびにコストがかかる従来のパッケージソフトからの脱却を検討していた。
選定の結果、2009年から資産除去債務の機能を実装して、すでに導入実績もあるCOMPANYを採用している。今後発生するコンバージェンスやアドプションへの対応にも、その都度無償で必要な機能を提供するCOMPANYのコンセプトを伊藤忠商事は評価している。あらかじめさまざまな業種や業態の要件を標準機能で網羅していることで、制度変更した際には、パラメータの設定で対応でき、迅速なシステムを実現できることも評価されたという。