ドイツに本社があるTeamViewerは8月16日、iPhoneやiPad向けリモートコントロールソフト「TeamViewer」の新版の提供を開始した。非商用利用は無償だが、商用利用ではiPhone向けの「TeamViewer Pro」が8500円、iPad向けの「TeamViewer Pro HD」が1万2500円となっている。
新版では、ファイル転送機能が搭載されており、iPhoneやiPadとPCの間でファイル転送できる。移動の途中で重要なドキュメントやプレゼンテーションデータなどにアクセスが必要な時は、TeamViewerでPCのデスクトップからモバイル端末にファイルを転送し、保存、処理できる。サポートしているOSはWindows、Mac、Linux。
たとえばアップデートファイルやパッチ、アップグレードを簡単にiPhoneからPCに転送し、直接インストールできるようになっており、この新機能でITサポートや管理がより簡単になるとしている。ファイル転送は個人的な利用にも有用と謳っており、自宅PCに保存されている写真や動画にアクセスして、iPhoneやiPadに転送できる。逆もまた同様に、iPhoneやiPadからPCにファイルを転送できる。
TeamViewerのファイル転送機能について「プロフェッショナルとプライベート、どちらのユーザーからもニーズが高かったもの」であり、「会議にとても重要なプレゼンテーションデータが会社のPCに保存されていない時、自宅PCに保存されているファイルが必要な時など、ファイル転送機能は多くのプロセスを簡易化できる」とそのメリットを強調している。さらに「ファイルがいつでも入手できるようになったことで、ファイルを特定のオンラインフォルダにアップグレードさせる必要がなくなる」と説明している。