NECは8月22日、NEC関西第二データセンターがサービスを開始したことを発表した。西日本地区のデータセンター需要増に応えるため、主力データセンター整備の一環として開設した。
基幹システムにも対応可能なデータセンターとして、クラウドサービスの提供だけでなく、顧客システムの「預かり」にも対応可能だとしている。
同センターは、災害リスクの低い立地で、停電時に無給油で48時間以上給電可能な自家発電設備や、2回線受電方式(本線予備線受電方式)を含む冗長化された電源設備を設置。セキュリティ面では、生体認証と不正通行を防止するシステムによる厳重な入退出管理を実現しており、公益財団法人 金融情報システムセンター(FISC)発行の「金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準」の設備基準に準拠。大阪市内から電車で約1時間の場所に位置し、利便性も高いとしている。
NECではこれまで、クラウドサービスを提供する中核拠点として、全国10カ所の主力データセンターを強化、拡充してきた。また、自治体や地域企業からのアクセスを重視した、地域密着型で信頼性の高いデータセンター機能を提供する地域データセンター(現在全国44カ所を各地域のパートナーと整備している。
NEC関西第二データセンターは、これら主力データセンター間とのネットワーク接続や統合運用監視が可能だ。そのため既設の「NEC関西データセンター(旧称:NEC大阪データセンター)」のユーザーは、両データセンターを組み合わせて利用できるという。また、昨今急増している東日本の主力データセンターを利用する企業や自治体からのバックアップ需要にも対応していく。