インフラは現代化され、アプリケーションも刷新すべき:ヴイエムウェア - (page 2)

田中好伸 (編集部) 2011年08月30日 16時26分

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広がるパートナーとの協業

 VMwareは2010年からパートナー制度「vCloud」を始めている。これは、vSphereやvCloud Directorといった技術を活用して、クラウドサービスを提供するパートナー企業を認定する制度。これまでに48社のサービスプロバイダーが認定されているが、今回、証券取引所を運営するNYSE EuronextとITサービスなどを提供するHarrisが加わったことが明らかになった。

 企業のプライベートクラウドとパブリッククラウドを連携できるデータセンター事業者向けに「vCloud Datacenter」という認定制度があり、北米のBluelockとVerizon、欧州のColt、アジアのSingTel、日本のソフトバンクテレコムなどが認定されていた。今回、新たにDellもvCloud Datacenterに認定されたことを明らかにしている。

 そしてこのvCloud Datacenterをさらに拡充したのが、VMwareから同日発表された「vCloud Datacenter Global Connect」だ。これは1つのデータセンター事業者に接続すれば、北米や欧州、アジア、日本といった各地域でクラウドを使えるというものだ。ネットワークは統合され、各地域間はVPNで接続されることで、安全にデータを送受信することができる。現時点で参加を表明しているのは、BluelockとColt、SingTel、ソフトバンクテレコムの4社だ。

Database as a Serviceとしての「vFabric Data Director」

 サーバやストレージ、ネットワークといった基盤層は、vSphereを中心とするクラウドインフラスイートで現代化される。それでは、それら基盤の上で稼働するアプリケーションはどうするべきか。その答えとして2010年に発表されたのがアプリケーション実行基盤「VMware vFabric」だ。vFabricは、Javaフレームワーク「Spring」を中心にしたものであり、異なるクラウド間でアプリケーションの移動を可能にするものという。

 これまでのアプリケーションはサーバの上のOSやミドルウェアに開発されたもので、その移動性(ポータビリティ)は低い。現在もさまざまなPaaSが活用されているが、開発したアプリケーションをPaaSの上により手軽に乗せたいということもあるだろう。そうしたことを踏まえてMaritz氏は、「今後10年はアプリケーションを刷新していかなければならない」と主張する。

 vFabricの新版である「vFabric 5」は6月に発表。VMworld 2011の初日である8月29日には、「VMware vFabric Data Director」が発表されている。

 企業で開発されるアプリケーションは、そのほとんどが何らかの形でデータベース(DB)を活用することになる。vSphereやvFabricを活用して、プライベートクラウドのサービスカタログで、さまざまなアプリケーションを開発しやすくなったとはいえ、DBと連携させることになると、データベースアーキテクトが手を煩わせることになる。vFabric Data Directorは、より開発しやすくするため、アプリケーションの開発者がセルフサービスでDBのプロビジョニングと運用するのが主な目的だ。DBの実装などのプロセスを自動化して、作られたDBを管理することもできるという。これまでは、こうした作業は手作業で行われるのが一般的だった。

 VMwareは、vFabric Data Directorの上で稼働する「vFabric Postgres」も同日発表している。これはオープンソースのDBソフト「PostgreSQL」をもとに開発したものだ。vSphere上で性能が出るよう改良されている。VMwareは、vFabric Data DirectorでPostgreSQL以外のDBにも対応することを表明しており、すでに「Sybase Adaptive Server Enterprise」と「Greenplum」への対応を明らかにしている。

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