クラウドのセキュリティは誰が責任を取るのか--ユーザーと事業者が討論

エースラッシュ 2011年09月09日 10時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 企業がクラウドを導入するにあたって必ず課題となるのがセキュリティだ。しかし、結局のところ、セキュリティの責任は誰が持つのだろうか?

 8月5日、その本音を語りあうため、クラウド事業者とユーザー企業の直接交流の場が設けられた。呼びかけ人は、トレンドマイクロだ。

 参加者は、クラウド事業者側から4名、ユーザー企業側から4名の計8名。中にはクラウドを利用して企業向けサービスを提供しているという、事業者かつユーザー企業の参加者もおり、クラウドに関わるさまざまな立場の人が集まった交流会となった。



 オブザーバーとして、ノークリサーチのシニアアナリスト 岩上由高氏の参加も急きょ決定。岩上氏は終了後、「実に新鮮で興味深い議論だった」と振り返っている。

早くも意見が分かれた「責任の所在」

 クラウドのセキュリティは誰が担当すべきか?−−

 冒頭、この設問に対して会場の意見を集約した。その結果、

  • 3人:事業者がデフォルト機能として用意すべき
  • 3人:事業者がアドオンとして提供すべき
  • 1人:どちらとも言えない

 と、ちょうど半々に分かれた。

 「どちらとも言えない」と答えたのは著名クラウドサービス事業者。「なぜ事業者か利用者の片方に偏らせるのか。双方で行うべきだ」というのが理由だ。これを聞いた複数の参加者からは「あえて言うならば、ということで答えたが、確かにどちらとも言えない」との共感も聞かれ、早くも明確な線引きが難しい実情が浮かび上がった。

 なお今回の交流会に先立ち、ZDNet Japanではアンケート調査を実施。「クラウドのセキュリティは誰が責任を持つべきか」との問いに、全回答者157人の61.5%にあたる96人が「クラウド事業者」と答えている。

クラウドのセキュリティは誰が責任を持つべきか※クリックで拡大画像を表示 クラウドのセキュリティは誰が責任を持つべきか※クリックで拡大画像を表示

 回答者の内訳は、クラウドサービス利用者が129人(82.12%)、クラウドサービス事業者は28人(17.83%)。利用者の目線では、事業者側にセキュリティの責任を求める傾向があるようだ。なおクラウド事業者自身も25人中の半数以上にあたる15人が「クラウド事業者」と回答している。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
企業決算を追う
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化