日本MSの樋口社長、オンラインサービスの障害で謝罪--米原発が影響か

大河原克行

2011-09-10 12:29

 9月9日正午過ぎから、MSN、Windows Live、Office 365など、日本マイクロソフトが提供するオンラインサービスの一部が利用できない状態が続いていたが、同日午後4時30分にすべてのサービスが復旧した。

 日本マイクロソフトでは、「お客様に大変ご迷惑をおかけしたことを深くお詫びする」とコメントを発表する一方、「原因については引き続き調査中であり、判明次第お知らせする」としている。

 9月9日午後1時から、東京・芝公園のザ・グランドプリンスパークタワー東京で開催されたマイクロソフトパートナーコンファレンス 2011では、予定されていた日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏の基調講演が予定よりも約20分間遅れてスタート。突然のオンラインサービスの一部停止が影響したことをうかがわせた。

この日行われたマイクロソフトパートナーカンファレンス 2011で謝罪する日本マイクロソフトの樋口泰行社長
この日行われたマイクロソフトパートナーカンファレンス 2011で謝罪する日本マイクロソフトの樋口泰行社長

 樋口社長は、講演に入る前に「まずは皆さんにお詫びしなくてはならないことがある」と切り出し、「12時過ぎからオンラインサービスの一部に障害が発生している。米カリフォルニア州の原子力発電所が2基、緊急停止したことが影響したとみられる。現時点では、直接的な原因はわからないが、日本法人と米国本社が連携して原因を究明している段階にある。皆さんには大変ご迷惑をおかけしている。お詫び申し上げる」とした。

 その後、カンフアレンスは順調に進み、午後5時30分から同カンファレンスで行われた「マイクロソフト パートナー オブ ザ イヤー 2011」の表彰式で、すべてのパートナー企業に記念の盾を手渡した後に、樋口氏は改めてオンラインサービスの障害について言及。「午後4時30分の時点で、全面的に回復することができた。パートナーの皆さん、また、パートナーの皆さんの先にいるお客様には大変ご迷惑をおかけしました。改めてお詫び申し上げる」として、約1200人のパートナー会社を前に、深々と頭を下げた。

 樋口氏は、「現在、原因究明に向けて全社をあげて取り組んでいる。まとまり次第、ご報告する」と語った。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]