9月9日正午過ぎから、MSN、Windows Live、Office 365など、日本マイクロソフトが提供するオンラインサービスの一部が利用できない状態が続いていたが、同日午後4時30分にすべてのサービスが復旧した。
日本マイクロソフトでは、「お客様に大変ご迷惑をおかけしたことを深くお詫びする」とコメントを発表する一方、「原因については引き続き調査中であり、判明次第お知らせする」としている。
9月9日午後1時から、東京・芝公園のザ・グランドプリンスパークタワー東京で開催されたマイクロソフトパートナーコンファレンス 2011では、予定されていた日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏の基調講演が予定よりも約20分間遅れてスタート。突然のオンラインサービスの一部停止が影響したことをうかがわせた。
この日行われたマイクロソフトパートナーカンファレンス 2011で謝罪する日本マイクロソフトの樋口泰行社長
樋口社長は、講演に入る前に「まずは皆さんにお詫びしなくてはならないことがある」と切り出し、「12時過ぎからオンラインサービスの一部に障害が発生している。米カリフォルニア州の原子力発電所が2基、緊急停止したことが影響したとみられる。現時点では、直接的な原因はわからないが、日本法人と米国本社が連携して原因を究明している段階にある。皆さんには大変ご迷惑をおかけしている。お詫び申し上げる」とした。
その後、カンフアレンスは順調に進み、午後5時30分から同カンファレンスで行われた「マイクロソフト パートナー オブ ザ イヤー 2011」の表彰式で、すべてのパートナー企業に記念の盾を手渡した後に、樋口氏は改めてオンラインサービスの障害について言及。「午後4時30分の時点で、全面的に回復することができた。パートナーの皆さん、また、パートナーの皆さんの先にいるお客様には大変ご迷惑をおかけしました。改めてお詫び申し上げる」として、約1200人のパートナー会社を前に、深々と頭を下げた。
樋口氏は、「現在、原因究明に向けて全社をあげて取り組んでいる。まとまり次第、ご報告する」と語った。