電通国際情報サービス(ISID)は9月13日、米Spigitと販売代理店契約を締結し、SNS型イノベーションマネジメントシステム「Spigit」を同日よりSaaS形式で提供すると発表した。
Spigitは、新しいアイデアを収集するとともに、アイデアの共有、評価、管理といった一連のプロセスを可視化できるSNS。欧米では多数の採用実績をあげており、実現したいイノベーションの種類や従業員規模などに応じたコンサルティングメニューも用意しているという。また、SaaSとして提供されるため、利用者の規模に合わせて段階的に導入することも可能だ。
投稿されたアイデアやコメントは、参加ユーザーが評価できる。また、アイデアを絞り込むステージを設定し、各ステージに重視する指標を設定しておくと、自動的にスクリーニングが行われ、評価の高いアイデアが絞り込まれ。インセンティブや表彰(ランキング)の仕組みを取り入れているほか、ダッシュボードからさまざまなコミュニティの情報を入手し、この情報をもとにコミュニティ活性度の可視化や活性化のための施策を考えることもできる。
また、コミュニティへのアクセスや、投稿や閲覧の可否など、さまざまなアクセス権限の設定も可能。セキュアなSNSとして社内向けだけでなく、社外向けにも対応できるとしている。iPhone、Android、BlackBerryに対応しており、外出先でも思いついた時にアイデアの投稿や投票が可能だ。
コミュニティを適切に監視し、必要な専門家の紹介や検討の方向性を提案する「役割」をコミュニティ運営側に付すことで、コミュニティを活性化させ、優れたアイデアを導くのも同サービスの特長。また、イノベーションマネジメントを組織に定着させるために、ISIDのコンサルタントが企業文化に合わせた最適な仕組みを構築し、現場協働型での定着支援を行うコンサルティングサービスも提供するとしている。

Spigitの利用イメージ
ISIDでは現在、Spigitの60日間のライセンス使用料が無償になるトライアルキャンペーンを実施中。キャンペーン期間は、2011年11月末までの申込み分まで。導入支援に伴うコンサルティングサービス費用は有償となる。