キヤノンとキヤノンITソリューションズ、米Oracle、日本オラクルの4社は9月26日、オフィス向けソリューション分野でグローバルに協業すると発表した。
キヤノングループのイメージング機器・技術とオラクルのソフトウェア技術を組み合わせてシナジーを期待できる分野で協業する。これにより新たな商材の創出やサービスの強化を図る。
今回発表された協業の分野としては、製品開発と技術開発の2分野が挙げられている。製品開発分野では「imageRUNNER ADVANCE」などのキヤノン製オフィス向け複合機と「Oracle Database」「Oracle WebLogic Server」「Oracle SOA Suite」「Oracle WebCenter」などのオラクルのソフトウェア技術を組み合わせてSOAベースの柔軟性の高いイメージングプラットフォームを開発する。ERPなどのIT業務システムと複合機の連携性を高め、帳票の自動作成などにより業務効率の向上を進める。協業の成果となる製品はグローバル展開が予定されており、日本国内ではキヤノンITSが2012年1月から提供する予定だ。
技術開発では、認証と印刷操作の連動や業務フローの効率化などを実現するキヤノンの複合機用アプリケーションプラットフォーム「MEAP」の開発・実行環境として採用されているJavaの改善を両社で進める。また、キヤノンのクラウド型帳票印刷サービス「Canon Business Imaging Online」の要素技術開発を、オラクルのミドルウェア技術をベースとして共同で進める。

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