一緒に汗をかき経営課題に立ち向かうIT企業に--日本マイクロソフト

柴田克己

2011-09-30 11:43

 日本マイクロソフトがエンタープライズIT関連の技術と製品を披露する「The Microsoft Conference 2011」において、2日目となる9月29日に基調講演を行ったのは、同社執行役エンタープライズサービスゼネラルマネージャーの山賀裕二氏だ。

 山賀氏の講演は「企業の経営課題を解決する、ITとサービスの真価」と題され、企業が抱える課題に対し、マイクロソフトとそのパートナーが提供する製品およびソリューションが、どのように対応できるかという視点で進められた。

日本マイクロソフト執行役エンタープライズサービスゼネラルマネージャーの山賀裕二氏
日本マイクロソフト執行役エンタープライズサービスゼネラルマネージャーの山賀裕二氏

 「マイクロソフトは、いわゆるIT企業だが、IT企業が“ITソリューション”と言うと、製品の話になりがちだとよく言われる。ITで経営課題のすべてが解決できるのかと問われれば、私はそうは思わない。しかし、解決の手助けをすることは可能だと思っている。ビジネス課題の解決に、マイクロソフトがどのように役立てるかということをお話したい」(山賀氏)

 山賀氏は、現在の企業経営を取り巻くトレンドとして、「新興国市場の興隆」「グローバリゼーション」そして「コンシューマーへのパワーシフト」などを挙げる。加えて、東日本大震災後の日本企業では、「人材強化」「低コスト短期間での新事業の立ち上げ」「グローバル経営」「収益性向上」「売上、シェアの拡大」「事業継続、危機管理」といった課題が重要性を増しているとする。

 「例えば、売上やシェアの拡大という目標を達成するには、事業自体の立ち上げを迅速かつ低コストに行うことが重要。さらに、収益性を向上させるためには、“ビッグデータ”と呼ばれる、社内外の膨大なデータを分析し、金脈となるトレンドを知る必要もある」(山賀氏)

 これらの課題解決を支援するITソリューションの姿として山賀氏は「ワークスタイルを変革する技術の活用」「クラウド技術の活用」「ビジネスを見える化する技術の活用」「高可用かつ震災に対応できる技術の活用」の4つを挙げ、それぞれに対応したマイクロソフトの製品を披露した。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

  5. セキュリティ

    こんなにあった!従来型SIEMが抱える課題──次世代SIEMに必須の“8つの要件”とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]