マカフィーは9月30日、社長人事を発表した。Jean-Claude Broido氏が10月1日付けで代表取締役社長に就任する。これまで社長を兼務していた加藤孝博氏は代表取締役会長として引き続き在籍する。
Broido氏はIntelからキャリアを始め、Cadence Design SystemsとDigital Equipment Corporationで営業とマーケティング担当上級管理職を経験。その後Documentumのエグゼクティブバイスプレジデントと欧州・中東・アフリカ(EMEA)担当ゼネラルマネージャーに就任している。
DocumentumがEMCに買収されてからは、EMCのInformation Intelligence Groupのインターナショナルセールス担当シニアバイスプレジデントを務めている。McAfeeには9月に入社した。現在、米McAfeeの共同社長を務めているMichael DeCesare氏もDocumentumに在籍していた。
McAfeeのグローバルセールス担当エグゼクティブバイスプレジデントのJoe Sexton氏はBroido氏について「30年以上にわたる国際的なマーケティングと営業経験、大手テクノロジ企業での営業組織の構築と育成などで、McAfeeは今後もユーザーやパートナー企業のニーズを満たすことができる」と評価している。「加藤氏の12年以上にわたる指導と献身に感謝するとともに、会長職の継続で引き続き支援を期待している」ともコメントしている。
現在56歳のBroido氏は「スマートフォンやタブレットなど、個人所有のインターネット接続端末に対する脅威が拡大している中、個人から企業まで保護できる包括的なセキュリティに対するニーズは日々高まっている。日本市場でのマカフィーのビジネスを拡大させていくとともに、パートナー企業との関係をさらに強化して、厚い信頼を得られるベンダーへ成長させていくことを楽しみにしている」とコメントしている。