NEC、Hadoopの性能を評価するSI支援環境を開発、開発効率を強化

ZDNET Japan Staff

2011-10-05 06:00

 NECは10月4日、システムモデルベースSI支援環境(Computer Aided System model based SI environment)を開発したと発表した。2011年10月から同社SI事業で活用している。

 システムモデルベースSI支援環境の開発はNEC中央研究所が中心となって研究開発してきた。構築フェーズにおいてシステムの可用性や拡張性、移行性、運用性、保守性などのシステム特性を評価する非機能要件評価ツール整備の一環として「性能評価シミュレータ」を開発、新たにHadoopに対応した。

 Hadoopを利用したシステム構築が増加するなか、NECは「Hadoopの構造論からその長所と短所を見極めることで、Hadoopを利用したシステムの信頼性を向上させるとともに、これまでのデータウェアハウス(DWH)/ビジネスインテリジェンス(BI)系大量データ処理に加え、基幹系バッチ処理時間の大幅短縮を可能とする」としている。設計、構築フェーズにおける効率や見積もり精度の向上を図り、開発コスト管理を進め、品質の向上を目指す。

 Hadoopクラスタの並列処理は複数のスレーブサーバで構成される。従来の評価方法ではシステム構築後に性能要件を検証していたが、今回開発した性能評価シミュレータでスレーブサーバをスケールアウトした構成でのシステム性能を事前に予測できるようになった。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]