中京銀行が10月11日に新基幹システムを稼働させた。日立製作所の地域金融機関向け共同アウトソーシングサービス「NEXTBASE」を活用している。共同運営による開発作業などの集中化メリットを活かし、IT部門を経営支援のための戦略的部門へとシフトさせる。日立が10月11日に発表した。
中京銀行では、基幹系システムをNEXTBASEへ移行させることで、制度変更などへの迅速な対応を図る。また、NEXTBASEの特徴である自由な商品設計を活用し、より顧客満足度の高いサービス提供を目指すとしている。
新基幹系システムでは、最新のハードウェアやソフトウェアを採用しており、信頼性の高い安定したシステム運用を実現しているという。また、バックアップセンターを有する2センター構成によって、災害時にも迅速なシステム復旧が可能となり、重要な社会インフラとしての機能を維持するとしている。
これまで、NEXTBASEには8行が加盟しており、第二地方銀行向け共同アウトソーシングとしては「国内最大規模」(10月7日現在、日立調べ)だという。内訳は、徳島銀行(稼働月は2005年5月、以下同)、香川銀行(2007年1月)、北日本銀行(2008年1月)、トマト銀行(2009年1月)、高知銀行(2009年1月)、栃木銀行(2010年1月)、中京銀行(2011年10月)、大光銀行(2013年度下期に稼働予定)。
NEXTBASEは、勘定系や外接系などの基幹系システムを、地域金融機関向けの共同利用型として提供するサービス。各種情報系システムと円滑に連携させるための統合データベースシステムのほか、インターネットバンキングシステムを実現するサービスなど、各種サービスがメニュー化されている。