IDC Japanは10月12日、国内ビジネスアナリティクス(BA)ソフトウェア市場規模の試算と同予測を発表した。2010年のBAソフトウェア市場規模は1306億200万円(前年比6.4%成長)としている。
同社の分析で特に伸長率が高かったのはCRM分析とコンテンツ分析の分野で、CRM解析は行動分析などを指す「パフォーマンスマネジメント&アナリティクスアプリケーション」分野のうち30%を占めるに至ったと同社は指摘している。また、コンテンツ分析ツールは先行的に導入されるフェーズにあるが、ビッグデータの解析ニーズが高まり、非構造化データの解析ツールの採用が伸びると予想している。IDC Japanは、コンテンツ分析ツール市場の2010年から2015年の年間平均成長率を27.2%と予測している。
2010年のベンダー別市場構成は、オラクル(26.2%)、SAP(11.9%)、IBM(10.7%)で、売上規模でBAソフトウェア市場の約45%を占めるデータウェアハウスマネジメントプラットフォームでオラクルは46.8%のシェアを有しているとIDCは分析している。
国内BAソフトウェア市場ベンダー別売上シェア(2010年) (データ提供:IDC Japan)