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CEOがITに期待する今、ITはビジネス価値を生み出せ--IBM Pulse Japan - (page 2)

大川 淳

2011-10-12 19:20

クラウドとオンプレミスの違いを意識させない

 荒川氏は、日本企業の最高経営責任者(CEO)200人、最高情報責任者(CIO)170人を対象に実施した調査結果を引用。「環境が混沌としているなか、ITへの期待が高まっている。なかでもCEO、つまりビジネス側の方がCIOよりもITに期待している。一方、IT側の現場では年々予算が縮小し、コストの点で圧力を感じ、維持管理コストばかりがかさみ、新しいことに着手できないなどの課題をかかえている」と指摘。その上で「ITがビジネスの価値を生み出すようにすることが大きなポイント」と強調した。

 「2010年はクラウド立ち上げの年だった」と荒川氏は振り返り、「この1年半ほどでクラウドは目覚ましい勢いで普及が加速している。もちろんIBM自体もクラウドを活用しており、1日あたりのパブリッククラウドのトランザクション数は4500万を超えているほか、Fortune 500の80%はIBMの何らかのクラウド製品を利用している。いまやクラウドは大変身近なものとなってきており、今後はその管理、特にプライベートとパブリックをどううまくつないでいくかが大きな課題になる」とした。

荒川朋美氏
荒川朋美氏

 クラウドについて荒川氏は、「企業はやはりシステムやIT資産をすべて外部に置くということはなく、オンプレミスとオフプレミスを結合、連携させていくことが重要になる」と述べる。

 「IBMのパブリッククラウドと企業内システムを連携する『IBM WebSphere Cast Iron』は、エンドユーザーが、社内システムか、あるいはSalesforceのSFAかなどということを意識せずにデータ連携ができる。また今後、インテグレーテッド・サービスマネジメントにより、オンプレミスとオフプレミスの区別なく、監視やプロビジョニングができなければならない」と荒川氏は語り、同社がこの日発表した「Service Management Extension for Hybrid Cloud」を紹介した。これは、企業内システムとパブリッククラウド上のシステムを統合して運用管理するためのソフトであり、既存製品に対して無償のオプションとして提供される。

IT投資の優先度が変わった

 国内では震災後、ITインフラの優先度はコスト削減から事業継続へと転換した。BCPの重要性が理解され、ITは所有から利用、クラウドへとの潮流ができるなど、企業の意識は変化した。

 「ITとビジネスのバランスを考えると、事業継続のためにバックアップを用意すればするほど、その分コストは上昇する。どのくらいコストをかけて、どのような価値を創出するか。そのあたりを明確にするのがサービスマネジメントの本質だ。ITによりもたらされる価値の見える化が、ITにとって重要なポイントとなる」(荒川氏)

 荒川氏は「サービスマネジメントの思想は、ITをいかにしてビジネス価値に転換させていくかという視点で、ITとビジネスの架け橋となるものだ。ITありきではなく、ビジネスの観点からITをみるべき。サービスマネジメントは、ITをビジネス価値に転換させ、さらに高めていくためのもので、IBMはさまざまな製品をそろえている。これらを実際に使って、是非サービスマネジメントの世界に入ってきてほしい」と、この日集まった参加者に呼びかけた。

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