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エンタープライズ版iCloudで「個人」に切り込む--Citrix Synergy基調講演

柴田克己

2011-10-28 15:28

 スペインのバルセロナで、現地時間の10月26日に開幕したCitrix Systems(シトリックス)のカンファレンス「Citrix Synergy 2011 Barcelona」。基調講演では、同社が提唱する「3PC」(Personal Cloud、Private Cloud、Public Cloud)のコンセプトに基づき、拡充された製品や機能、サービスについて、CEOのMark Templeton氏が説明した

 3PCで表される「3つのクラウド」の上で提供されるサービス(サービスとしてのアプリケーションとデータ)をユーザーの求める形で集約しつつ、セキュリティやID管理といった要素を統合的に管理し、あらゆる場所とデバイスを横断したアクセスを可能にすることが、「次世代のコンピューティング」であるとTempleton氏は言う。

ShareFileの買収でクラウドを介したデータ共有を実現

 エンドユーザーに最も近い要素である「Personal Cloud」は、クラウド上で管理されたデータとアプリケーションに対して、ユーザー個人が場所やデバイスの制約を受けずにアクセスできる環境を指す。主体となるのは、アプリケーションやデータが存在するデバイスや場所ではなく、あくまでも「個人」であり、その個人にひもづけられたデータとアプリケーションはクラウドから提供されることになる。

 Templeton氏は「Content is King(コンテンツは王様)」という、よく知られた言葉をひきつつ、アプリケーションを利用して生み出される成果物としてのデータの重要性を指摘する。

 「コンテンツは人のアイデアを表現するものであり、極めて重要なもの。だが、これまでは、その共有の方法が問題になっていた」(Templeton氏)

 文書共有の方法として、一般的に使われるツールは、メール、FTP、USBメモリ、クラウドと多岐にわたり、ユーザーはそれぞれのツールを、利用するデバイスや共有範囲などの状況に応じて使い分けていたとする。

 文書共有の方法をより合理的にし、あらゆるデバイスから利用できるようにするためにシトリックスが出したひとつの方策が「ShareFile」の買収ということになる。

 今後、Citrixブランドで提供されるShareFileは、クラウドベースの文書共有サービスだ。PC、Mac、クラウド間のフォルダ同期が可能なほか、Microsoft Office Outlookのプラグインも用意しており、通常のファイル添付と同じ操作で文書をクラウド上にアップロードして共有範囲をコントロールすることもできる。フロントエンドはiOSデバイスにも対応しており、GUIベースの管理ツールからデバイスのリモートワイプも可能だという。

  • ShareFileではOutlookのプラグインも用意されており、添付の操作でクラウドへのアップロードが行える

  • ShareFileのストレージへはiPadを含むあらゆるデバイスからアクセスできる

  • もちろん一般的なブラウザからもアクセスできる

  • 登録デバイスのリモートワイプも可能

 Templeton氏は、「ShareFileのすばらしい点のひとつは、既存の環境を大きく変更せず、すぐに業務の中に組み込める点である」とした。

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