カーエアコン用コンプレッサなどの自動車機器や流通システム、住環境などの事業を展開するサンデンはグローバル会計システムとしてNECの「クラウド指向経理サービス」を採用し、生産拠点のポーランド現地法人で稼働を開始した。NECが11月7日に発表した。
売上高2165億3900万円、連結従業員数9784人(2011年3月期)のサンデンは、欧州市場を中心にグローバル事業を展開。事業や地域で個別に構築されてきたシステムを統一し、経営管理基盤としてグローバル会計システムの実現に取り組んできたという。導入支援にはNECグループのアビームコンサルティングが参画している。
NECのクラウド指向経理サービスは、NECがグローバルで実践した経営システム改革に基づく、グローバル標準業務プロセスやグローバル標準コードの採用など業務プロセス改革の手法と、SAPの統合基幹業務システム(ERP)パッケージに実装されたノウハウをもとに、NECからSaaSとして提供されている。
サンデンはクラウド指向経理サービスを活用することで、グローバルでのプロセスとシステムの統一・標準化を図る。グローバルでのシステム管理基盤を構築することで、国際会計基準(IFRS)と内部統制報告制度への迅速な対応が可能になるという。同時に経営管理強化、業務効率化、グループのITコストの最適化を図っていくとしている。
サンデンは今後、日本や欧州、米州、アジアで順次サービスを提供して、2015年3月までに19カ国35社への展開を予定している。