サンデン、グローバル会計システムにNECのSaaSを採用--19カ国35社で展開へ

田中好伸 (編集部)

2011-11-07 19:42

 カーエアコン用コンプレッサなどの自動車機器や流通システム、住環境などの事業を展開するサンデンはグローバル会計システムとしてNECの「クラウド指向経理サービス」を採用し、生産拠点のポーランド現地法人で稼働を開始した。NECが11月7日に発表した。

 売上高2165億3900万円、連結従業員数9784人(2011年3月期)のサンデンは、欧州市場を中心にグローバル事業を展開。事業や地域で個別に構築されてきたシステムを統一し、経営管理基盤としてグローバル会計システムの実現に取り組んできたという。導入支援にはNECグループのアビームコンサルティングが参画している。

 NECのクラウド指向経理サービスは、NECがグローバルで実践した経営システム改革に基づく、グローバル標準業務プロセスやグローバル標準コードの採用など業務プロセス改革の手法と、SAPの統合基幹業務システム(ERP)パッケージに実装されたノウハウをもとに、NECからSaaSとして提供されている。

 サンデンはクラウド指向経理サービスを活用することで、グローバルでのプロセスとシステムの統一・標準化を図る。グローバルでのシステム管理基盤を構築することで、国際会計基準(IFRS)と内部統制報告制度への迅速な対応が可能になるという。同時に経営管理強化、業務効率化、グループのITコストの最適化を図っていくとしている。

 サンデンは今後、日本や欧州、米州、アジアで順次サービスを提供して、2015年3月までに19カ国35社への展開を予定している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]