ハイブリッドクラウド実現のためのキーテクノロジとは--ヴイエムウェア

大川 淳 2011年11月10日 12時43分

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 ヴイエムウェアが開催した「vForum 2011」の2日日で、基調講演に登壇したのは米VMwareの仮想化/クラウドプラットフォーム事業担当 上級副社長 Raghu Raghuram氏だ。

 Raghuram氏は「Your Cloud.を実現するキーテクノロジーの全貌」と題し、同社の提唱する「Your Cloud.」の基盤となる技術について解説した。

ハイブリッドクラウドを実現するためのキーテクノロジ

 「Your Cloud.」とは、既成のクラウドにユーザーが合わせるのではなく、企業それぞれのビジネスに最適なクラウドを段階的に構築すること。ヴイエムウェアがクラウドを進化、普及させるための方法論といえる。Raghuram氏は「すべてのプラットフォームが仮想化されようというところまできている。クラウドアーキテクチャへと進む道程だ。ハイブリッドクラウドの果実を享受するためには、インフラは変革されなければならないだろう」と述べた。

Raghu Raghuram氏
Raghu Raghuram氏

 同社は、仮想化技術の高度化と洗練化に徹底的に注力しており、その処理能力はこの数年で著しい進化を遂げている。「顧客企業は、SAPのシステムやOracleのデータベースなどを多用しており、仮想化技術もそれらに対応できるだけの性能がなければならない。安定していてパフォーマンスを出せる、SLAが保障されたインフラが求められる。パブリッククラウドもそのくらいの水準でなければ、基幹業務を担うのは難しくなり、企業は採用を躊躇してしまうだろう」と、Raghuram氏は指摘する。

 次に重要になるのはインフラの管理であり、キーワードは「自動化」だ。同社の仮想化プラットフォーム「VMware vSphere 5」は、サーバを一元的に自動導入することができ、データセンター導入に要する時間を大幅に短縮するという。サーバが設定されると、パッチを多数のサーバに一度に適用することが可能になるほか、必要とするサービスレベルを指定するだけで、VMware vSphereがそのサービスレベルに最適なストレージリソースを自動的に割り当てるなどの機能をもつ。Raghuram氏は「VMwareは、これらの新たな自動化機能により、ニーズに応じて瞬時にさまざまなリソースを増やしたり、減らしたりすることができる」とした。

 ストレージの制御と有効利用の点では、「VMware Storage I/O Control」という機能がある。これは、設定したビジネスルールに準拠して、ストレージリソースへのアクセスの優先順位をつけることができる機能だ。Storage I/O Controlにより、ストレージリソースへのアクセスが一定の値を超えると、事前にプログラムされたコントロールが可能になる。「ストレージは、自動管理だけでなく、I/0をパフォーマンスで分類し、優先順位ごとに複数のプールに収める」(Raghuram氏)。ストレージは複雑化し、設備投資や運用コストもかかるため、特に効果的に活用できるようにするための機能といえる。

 クラウドが大規模システムや基幹業務に活用されるとなると、可用性の確保も重要になる。この領域では「VMware vCenter Site Recovery Manager 5」がある。データセンターに何らかの障害が発生すると、自動的にアプリケーションをセカンダリサイトへ移行させる。「この機能により、災害復旧の管理は簡素化され、コストも抑制される。また、テストの際にもアプリケーションを停止させなくてもすむ」という。

 ハイブリッドクラウドでは、パブリックやプライベートなど複数のクラウドがうまく連携しなければならない。この点の制御を担うのが「vFabric Application Management Suite」だ。パブリックとプライベートの双方をまたがって動作するアプリケーションの管理を効率化するとともに、運用監視機能もあり、アプリケーションに障害がないかどうかを可視化するダッシュボードを備えている。これらにより「仮想マシンに何が起きているかを検知し、問題があればその原因を突き止める。いわばシステムの健康状態がわかる」(ヴイエムウェア ストラテジックアライアンス部長 名倉丈雄氏)という。

 Raghuram氏は講演の最後に「我々の次世代インフラ技術というものが、どう発展してきたのか。最も重要なアプリケーションを仮想化環境の下で活用し、いかにコスト削減をして復元性を持たせるようにしてきたのか。これらを理解してもらえたのではないか。これらの技術によりIT as aService、つまりITがビジネスのスピードに見合ったものを提供できる」と語った。

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