ウェブベースのツールは素晴らしい。中央のサーバにアクセスできればどんな場所からでも作業ができ、難しいタスクを簡単にしてくれ、費用も節約できる。しかし、すべてのウェブベースのツールが平等に作られているわけではない。使いやすいものもあれば、機能が豊富なものもあり、費用対効果が高いものもある。
ここでは、費用対効果の高いウェブベースのツールを挙げる。結局、費用を節約することはできるのかは、読者自身が判断してほしい。
1.phpMyAdmin
MySQLサーバを管理する必要があるとしても、データベースを作成したり管理したりするたびに、SSHを使ってログインし、コマンドを実行する必要はない。phpMyAdminを使えば解決だ。このツールは、時間と手間を大幅に省いてくれる(従って金銭的にも節約できる)。インターフェースは使いやすく、データベースの管理も簡単になる。スキーマの閲覧や管理ができるだけでなく、スキーマを投入したり、テーブルやテーブルのエントリーを管理したりすることもできる。さらに、phpMyAdminは組み込みのコマンドラインツールを備えているため、MySQLサーバにコンソールを接続する必要もない。
図A
2.OrangeHRM
HRIS(人事情報システム)プラットフォームを探しているのなら、決定版はOrangeHRMだ。OrangeHRMはオープンソースの人事管理ソリューションで、必要とされる機能のほとんどを備えており、インストールしやすく使いやすいパッケージになっている。このツールには職員情報管理機能、従業員のセルフサービス機能、退出管理機能、各種手当て関連機能、求人関連機能のモジュールが含まれている。このHRISがなにより素晴らしいのは、オープンソース版OrangeHRMが驚くほどインストールしやすいということだ(素晴らしいウェブベースのインストーラーが付いており、必要なデータベースの作成までしてくれる)。
図B
3.LemonPOS
わたしはかなり古くからのLemonPOSのファンだ。POSに関しては、利用できる小店舗向けのソリューションは少なく、一般にそういったソリューションにはかなりの経費がかかる。LemonPOSはLinuxベースのソリューションで、ネットワーク化されたクライアントから接続可能な集中型データベースを提供する。このPOSシステムは非常に使いやすく信頼性が高いことから、費用対効果が高い。Linux上にPOSシステムを置けば、従業員がPOSレジスター用マシンをさまざまなウイルスやマルウェアに感染させてしまう心配もしなくていい。
図C