CA Technologiesは11月29日、クラウド自動化ツール「CA Automation Suite for Data Centers R12.6」 の日本語版の提供を開始した。参考税別価格は物理CPUソケット100で1500万円、スタータ・パックは10ソケットで250万円から。
Automation Suiteは物理マシンと仮想マシンが混在するデータセンターの管理プロセスを自動化するモジュールベースのツール。管理を自動化することでITサービスを迅速に提供できるようになるとともに、手作業を減らし、運用管理者は、より戦略的な業務に集中できるという。
構成管理や変更管理での人手の作業で発生する間違いを防止し、リスクも低減できるとしている。専門性が必要な業務を自動化して、限られた人員で最大の性能を発揮できるという。「CA Server Automation」「CA Configuration Automation」「CA Process Automation」「CA Network Automation」の4つのソフトウェアで構成される。
Server Automationはサーバのプロビジョニングを自動化して、ITサービスの効率化を図る。プライベートクラウドの中の物理マシンと仮想マシン、パブリッククラウドまでに対応して、OSやストレージリソース、アプリケーションコンポーネントなどを自動的にプロビジョニングして、パッチ適用から構成管理まで対応する。
エンドユーザーによるセルフサービスが実現でき、管理負担を減らせるという。それぞれの仮想マシンのトラッキングや課金、レポートも自動化される。プロビジョニングの自動化に加えて、構成を標準化しワークフローを簡素化することで、複雑な環境を効率的に管理できるよう支援できるとしている。
コンプライアンス対応や自動変更管理を目的にした構成管理プロセスの自動化を担うConfiguration Automationは、稼働中のネットワーク機器やサーバ、OS、アプリケーション、データベースなどのミドルウェアを自動的に検出して、構成設定を確認。そのITサービスに依存するコンポーネントをマッピングする。変更による影響分析を実現して、構成エラーから発生するリスクを未然に防止するという。
Process AutomationはITプロセスの自動化やオーケストレーションを担う。異なる性質の組織やシステムを横断するプロセスの手作業を排除して、プロセスの自動化やオーケストレーションを実現するとしている。プロセスを標準化することで、生産性の向上が支援できるという。問題の修復やインシデント対応、監査報告や人事採用プロセスなど、ルーチン化しているITプロセスを自動化することで、手作業を減らして業務効率が向上するとしている。
Network Automationは、ネットワークの構成管理や変更管理を自動化する。人的ミスを排除して、エンドユーザーにネットワークの影響が出る前に不具合を検知して修正する。インシデント負担を防止して、ネットワークの可用性を維持するとともに、標準化されたポリシーやコンプライアンスを強化できるとしている。Network Automationはオプション製品となっている。