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日立のデータセンター冷却方式の選定基準が国際規格に--ITUが採用

田中好伸 (編集部)

2011-12-02 16:31

 日立製作所は12月2日、日立プラントテクノロジーと共同で実証したデータセンター冷却方式の選定基準が国際電気通信連合(ITU)の国際規格として採用されたことを発表した。データセンター冷却方式の選定基準で、日本からの提案がITUの国際規格として採用されたのは今回が初めてという。

 日立と日立プラントテクノロジーは、2010年度の総務省からの受託事業として「電気通信事業者のデータセンターにおけるサーバ室冷却効率の最適化に係わる実証実験」を実施。その結果をもとに総務省がITUに提案して、ITUが国際規格として採用している。

 実証実験は1~3月に、日立プラントテクノロジーの松戸研究所で、一般空調、外気冷却、気化式冷却、天吊り型局所冷却という4つの冷却方式ごとにエネルギー効率とスペース効率を試算し、空調効率を評価している。

 一般空調は、空調機を活用して冷却するというものであり、データセンターではCRAC(Computer Room Air Conditioning)方式と呼ばれている。外気冷却は、冬季などの温度が低い外気を室内の冷却に利用するもの。気化式冷却は、空気に水分を蒸発させると空気中の熱が奪われ温度が下がる現象を利用したものであり、天吊り型局所冷却は、発熱体の直近でその発熱を冷却する方式だ。

 日立プラントテクノロジーが開発した、冷媒自然循環式冷却システム「Ref Assist」は局所冷却方式にあたるものであり、従来のデータセンターの空調消費電力を60%以上削減できるという。冷媒を気体と液体の比重差で自然循環させる搬送動力を必要とせずに、天吊り型やスライド型、ドア型、ラック型という4タイプの局所冷却ユニットがあり、ユーザー企業の設備や条件にあわせて適切なシステムを選定できるとしている。

 ITUに採用された冷却方式の選定基準は(1)スペース効率を考慮すると、たとえば1ラックあたり5~8KWの消費電力の高集積のサーバラックを収容するデータセンターでは天吊り型局所冷却を選定すべきである、(2)エネルギー効率を考慮すると、たとえば15℃以上の外気湿球温度の高い地域のデータセンターでは、天吊り型局所冷却を選定すべきであり、15℃以下の低い地域のデータセンターでは外気冷却や気化冷却を選定すべきである、(3)スペース効率とエネルギー効率の両方を考慮すると、湿球温度15℃以上のデータセンターでは、天吊り型局所冷却を選定すべきである――というものだ。

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