村田製作所、品質改善でSASの分析ソフト採用--ETL専門家なしにデータを加工

田中好伸 (編集部)

2011-12-14 15:07

 村田製作所は製造現場の品質情報を活用して、品質改善の向上を目指すために品質分析ソフトウェア「SAS Quality Lifecycle Analysis」を採用する。SAS Institute Japanがこのほど発表した。

 村田製作所は、製造現場にある大量の品質データを活用して、データマイニング手法などを駆使して、品質改善を図ってきた。だが、必要なデータの用意にETLツールの専門家が必要になるなど分析するための準備に時間や負荷がかかり、改善のサイクルが遅くなるという課題を抱えていた。そこで標準のデータベースなどに散在するデータを、分析者の視点で自由に分析する環境を構築するためにQuality Lifecycle Analysisの採用を決めている。新しいシステムは2012年1月から稼働する。

 Quality Lifecycle Analysisは品質や生産性、稼働率に関するあらゆるデータを統合して、高度な分析やレポーティングを提供することで、製造業での製品ライフサイクル全体の品質管理を実現できるという。品質解析を中心としたモデリング、自動化モニタリングやアラートなどの機能を搭載し、高度な分析ワークベンチ、ウェブベースのダッシュボードとレポーティングなどの機能も備え、コストを抑えながら品質管理のプロセス改善を進められるとしている。

 村田製作所はQuality Lifecycle Analysisを採用することで、GUIでのデータの抽出、加工、分析が実現し、従来よりも容易に、迅速に品質データを活用できる環境を構築しているという。従来では困難とされた分析プロセスそのものの検証、標準化も可能となり、効率化が期待できるとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  2. セキュリティ

    最も警戒すべきセキュリティ脅威「ランサムウェア」対策として知っておくべきこと

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]